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冷蔵庫が冷えない?考えられる原因と対処方法、故障のケースも解説!

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目次

  • 1. 冷蔵庫が冷える「仕組み」を理解しておこう
  • 2. 冷蔵庫が冷えないときにまず確認するべきこと
  • 3. 「冷蔵庫は冷えない」「冷凍庫は冷える」ときに考えられる原因と対処方法
  • 4. 冷蔵庫が冷えない原因が故障のケースもある
  • 5. 冷蔵庫が冷えないときは修理する?買い替える?
  • 6. 寿命を迎えた冷蔵庫の処分方法
  • 7. 冷蔵庫が冷えない原因を突き止めて適切に対処しよう

1. 冷蔵庫が冷える「仕組み」を理解しておこう

まずは基礎知識として冷蔵庫が冷える仕組みを確認する。冷えない原因を突き止めたいときに役立ててほしい。

冷蔵庫が冷える仕組み

冷蔵庫が冷えるのは、液体が気体になるとき熱を吸収する現象(気化熱)を利用しているからだ。冷蔵庫の内側と外側には冷媒が巡っている。冷媒とは、熱を温度が低いところから高いところに移動させる流体の総称だ。冷媒はコンプレッサー(圧縮機)で高温の液体に、コンデンサー(放熱器)で常温の液体に変化。その後はチューブを通るうちに、気体に変わって冷蔵庫に入る。気体になるとき冷媒が冷蔵庫内の熱を吸収して、冷気を発生させる仕組みだ。熱を吸収した冷媒は、またコンプレッサーで高温の液体になって循環する。

2. 冷蔵庫が冷えないときにまず確認するべきこと

冷蔵庫が冷えないときは、以下のポイントをチェックしてほしい。慌てずに適切な対処をとることが重要だ。

電源プラグとブレーカーは問題ないか

当然だが、通電していないと冷蔵庫は動かなくなる。慌てずに電源プラグとブレーカーに問題がないか確認してみよう。

冷凍庫が冷えているか

冷蔵庫だけではなく、冷凍庫が冷えているか確かめる。冷凍庫も冷えていないなら、コンプレッサーに問題がある可能性が高い。

モーター音は聞こえるか

扉を開けたときにモーター音が聞こえるなら、故障のリスクはやや低いと考えられるだろう。音がしないときは、モーターが壊れている可能性がある。

同じコンセントでほかの家電が通電するか

電源プラグとブレーカーに問題ないのに動かない場合、コンセント側の問題を疑う。同じコンセントに、違う家電のプラグを差し込んでみよう。通電しないならコンセントの修理を業者に依頼してほしい。

3. 「冷蔵庫は冷えない」「冷凍庫は冷える」ときに考えられる原因と対処方法

冷蔵庫は冷えないが、冷凍庫は冷えるときの原因と対処法をまとめた。困ったときは以下の方法を試してみよう。

冷気の送風口に霜がついている

送風口に霜がついていると、冷蔵庫内に冷気が循環しない。電源プラグを抜いて2~3日ほど放置してから、溶けた霜を拭き取ろう。無理やり霜を剥がすと傷がつく可能性があるので、完全に溶けてから作業してほしい。

ドアがきちんと閉まらなくなっている

ドアが閉まらず冷気が逃げているケースだ。物が挟まったり、パッキンが劣化したりすると閉まらなくなることがあるので、隙間がないか確認してみよう。

ドアを頻繁に開閉したり長時間開けっ放しにしたりした

外の暖かい空気が冷蔵庫に大量に入り込んだ場合、また冷えるまでに時間がかかる。開ける時間や回数を減らすことで改善するケースは多い。

食品を詰め込みすぎて冷気が循環していない

食品を詰め込みすぎると、冷気が循環しないので十分に冷えない。冷蔵庫に入れる食品の量は7割を目安にしよう。なお、冷凍庫は凍った食品同士が保冷剤の役割をはたすので、ある程度詰め込むのがおすすめだ。

温度設定に誤りがある

温度設定が高いことによって冷えなくなるケースだ。とくに夏場は冷えにくいので、設定温度を下げる必要がある。「弱」になっているなら、「中」や「強」に切り替えて様子を見てみよう。

放熱がうまくできていない

冷蔵庫はコンデンサーで熱を放出する必要がある。冷蔵庫の周りに隙間がないと放熱できない。壁から適度に離す、周囲から物を遠ざけるといった対処が有効だ。

粗熱が取れていない料理を入れている

冷蔵庫に熱いままの料理を入れると、庫内の温度が一気にあがるので注意。粗熱が取れるのを待ってから入れる習慣をつけよう。

取扱説明書もチェックしよう

冷蔵庫の取り扱い説明書には、もしものときのトラブルシューティングが記載されている。その型の商品特有のトラブルが発生しているケースもあるので、まずはじっくりと読み込むことから始めてほしい。

4. 冷蔵庫が冷えない原因が故障のケースもある

上記の方法で解決しない場合は、故障している可能性が高い。考えられる3つの原因を解説する。

コンプレッサーの故障

コンプレッサーが故障しているケースだ。故障すると冷蔵庫はもちろん冷凍庫も冷えなくなる。自分では直せないので、メーカーや業者に修理を依頼しよう。

冷蔵庫が冷えないうえに臭いときも故障を疑おう

冷蔵庫が冷えないうえに臭いときは、冷媒の漏れが考えられる。火で毒ガスに変わったり発火したりする可能性があるので、電源プラグを抜いて換気しよう。そのあとでメーカーや業者に修理を依頼してほしい。

冷蔵庫の寿命による故障も考えられる

冷蔵庫が古いなら寿命による故障を疑おう。冷蔵庫の寿命は10年といわれており、部品は経年で劣化する。故障しやすくなるので注意が必要だ。

5. 冷蔵庫が冷えないときは修理する?買い替える?

故障が原因で冷蔵庫が冷えない場合、修理か買い替えかを選ぶ必要がある。判断基準と修理費用の目安を紹介するので、参考にしてほしい。

発売から9年未満なら修理を検討しよう

修理か買い替えかは、発売から9年を目安にするとわかりやすい。冷蔵庫の部品保有期間は9年であり、それ以内であれば修理が可能だ。購入してすぐの冷蔵庫なら、保証期間内の可能性もあるので確認してみよう。

発売から9年以上経過しているなら買い替えがおすすめ

発売から9年以上経過すると部品保有期間が過ぎるため、修理するのは難しくなる。新しい冷蔵庫に買い替えるのがおすすめだ。ただし、古い冷蔵庫は全体的に経年劣化しているため、一度直してもほかの場所が壊れることがある。修理費用が高くつく場合もあるので、9年未満でもギリギリなら買い替えを検討してほしい。

冷蔵庫を修理に出す際に調べておくこと

冷蔵庫の詳しい状態を伝えられるようにしておく。そのうえで冷蔵庫の「型番」「製造年」「購入年月」などを、できる限り調べてメモしておこう。型番や製造年は庫内のドアポケットに記載してあるのが一般的だ。

冷蔵庫が冷えないときの修理費用の目安

冷蔵庫が冷えないときの各メーカーの修理費用の目安は、シャープ「20,000~60,000円」、日立「25,000円~95,000円」、三菱「10,000~100,000円」、東芝「10,000~100,000円」くらいである。ただし、これらはあくまで目安だ。故障している原因によっても大きな差がある。正確な費用を確認したいなら、まずはメーカーに点検を依頼しよう。冷蔵庫が古く、修理費用が高額になるようなら買い替えも検討してほしい。

6. 寿命を迎えた冷蔵庫の処分方法

寿命を迎えた冷えない冷蔵庫は正しい方法で処分しよう。トラブルを避けるために、基本的な知識を学んでおくことが重要だ。

家電リサイクル法に則って適切に処分を

冷蔵庫は「家電リサイクル法」の対象品目だ(※1)。料金を支払って適切に処分する必要がある。新しい冷蔵庫に買い替えるなら、その店舗に引き取りを依頼しよう。また、処分だけなら購入した店舗に問い合わせるとよい。もしも購入した店舗がわからない場合は、市区町村のホームページなどで正しい処分方法を確認してほしい。

7. 冷蔵庫が冷えない原因を突き止めて適切に対処しよう

冷蔵庫が冷えないときは、慌てず冷静に対処してほしい。電源プラグやモーター音、冷凍庫などを確認することから始めよう。冷蔵庫だけが冷えないなら、自分で直せる可能性が高い。温度設定や食品の詰め込みすぎなど、問題点がないか一つずつチェックして適切に対処しよう。それでも直らないときは、メーカーに修理を依頼するか、買い替えを検討してほしい。

結論

冷蔵庫が冷えない原因を突き止めれば、正しい対処法がわかる。冷凍庫やモーター音、コンセントをチェックしてみよう。ドアの開閉や料理の粗熱が原因なら、使い方を見直すだけでも直すことができる。ただし、コンプレッサーの故障や冷媒の漏れが発生している場合は、メーカーによる修理が必要だ。9年を目安に修理か買い替えかを判断しよう。(参考文献)※1出典:経済産業省「家電リサイクル法特設サイト」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/index.html